タカミネギタークラブ

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2010年3月アーカイブ

Wowowにて、昨年末におこなわれた長渕剛氏のアコースティックツアーの模様が再放送される予定です。

2010.04.12(月) 17:00より
「MAGNUM TSUYOSHI NAGABUCHI 30th Anniversary LIVE ~ARENA & ACOUSTIC~」

詳しくはこちら ⇒ WOWOW ONLINE

子供の頃GS(グループサウンズ)ブームが到来、兄が突然エレキギターが欲しいと言い出した。マヒナスターズに魅せられて、ヒマナおやじが愛用していたテスコのラップ・ギター(スチール・ギター)からピックアップを取り外し、あまり弾くことのなかったレキント・ギターに無理やり木ネジで取り付けると、どうだといわんばかりに兄に手渡した。アンプはどうしていたのか思い出せないが、スチールギターに付属されていた?スピーカーにつなげて音を出したような気がする。究極のエレアコの誕生を見た!残念ながら兄はそれ以来ギターには触らず箒に持ち替えてしまったのだが、このときもう少し私が早熟であれば、ロイド・バッグスにも負けないピックアップ開発者になっていたかもしれない。

当時は、クラシックギターに鉄弦を貼って弾いていたのだ。ラベリアだのオースティンだのナイロン弦が手に入るようになったのはずっと後になってからだったと記憶している。

今ではエレキギターも手軽に買える時代になり、アコースティック・ギターには、タカミネからマグネット・ピックアップ、TRI-AXが発売されています。時代は進化しているのだ。

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お詫びと訂正

先週末アップいたしましたブログ、「デュアルピックアップという考え方」の中で,弊社製品DMP281DC NがTRI-AX標準装備と紹介いたしましたが、コンタクトピックアップ内蔵の誤りで、TRI-AXは標準装備しておりません。お詫びして訂正いたします。

弊社では、マグネティック・ピックアップをフロントで使用し、駒下のピックアップと併用する「デュアル・ピックアップ・システム」を1985-1988ごろにすでに実売を始めていた。FXCボディのEF581ME/MR/MBという輸出用モデルで、フロントかリア(パラセティック)か両方かの3択式スイッチを用いたシステムでステレオアウトになっていた。フロントのマグネットは最終フレットの指板下にハンバッカータイプのピックアップが吊り下げげられていて、ピックアップバーがフレット代わりになっていた。ただし、当時はブロンズ弦に対応できるピックアップがなかったため、弦はJAZZ用のニッケル弦が使用されていました。

DUAL_2.jpg

後期に国内で発売されたものは、バランサーを組み込みフロントとリアをミックスできるものでした。ミックスといってもどちらかが大きくなり、どちらかが小さくなる擬似的なものでしたが、当時としては画期的なものでした。発表当時ジャクソン・ブラウンにこのギターを持って行くとたいへん良い評価を得たものの、当時出始めていたサンライズ(ブロンズ弦用のマグネット・ピックアップ)のことを話してくれました。彼はすでにこのサンライズのピックアップを使用していたのでした。ブロンズ弦の音を拾えないという問題をクリアできなかったこともあり、残念ながらこのモデルは大ヒットとは行きませんで、歴史に埋もれたモデルです。

 

現在は、CT4-DXプリとブロンズ弦対応TRI-AXの組み合わせよるデュアルシステムをお楽しみいただけます。

 

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タカミネ・フリークの方でしたら、ライ・クーダーという人をご存知の方も多いと思いますが、彼はグレン・フライやスプリングスティーンと並んで、タカミネの歴史において忘れられない存在といえます。ご存知ない方のために、彼の経歴を少し紹介しておきたいと思います。

ライ・クーダー(Ry Cooder)は、アメリカのギタリスト、スライド・ギターの名手で、アメリカのルーツ・ミュージック(ボーダーミュージック)を発掘し、映画音楽も多く手掛けている鬼才。1970年にアルバム『ライ・クーダー・ファースト』でソロ・デビュー、以来映画のサウンドトラックを入れると30枚以上に及ぶアルバムを発表している。1979年秋、デヴィッド・リンドレーと初来日。以後も1990年、1995年と再来日。1994年のグラミー賞において「ベスト・ワールド・ミュージック・アルバム賞」を受賞。1996年、キューバに赴き、エリアデス・オチョア、コンパイ・セグンドといったキューバのミュージシャンたちとアルバム『Buena Vista Social Club』をレコーディング。同作は、1997年のグラミー賞において「ベスト・トロピカル・ラテン・パフォーマンス賞」を受賞。昨年ニック・ロウと組み来日ツアーをおこなっている。

エレアコの創世記、弊社がエレアコの開発に取り組んでいた1979年、初の来日公演のため日本に来ていた彼は、当時社長であった故平出喜一郎氏の通訳をやっていた日本人女性マギーさんの紹介(彼女の旦那さんが学生の頃彼とルームメイトであった)で坂下工場にやってきた。早速ライに開発途中のパラセティック・ピックアップを紹介しプリアンプの開発、音色についての意見を仰いだと聞き及んでいます。そのとき彼は、現在ピックアップやプリアンプ機器等を開発販売しているアメリカのロイド・バッグス氏の製作したギターを持ってきていた(バッグス氏は当時、ライを初め、ジャクソン・ブラウンやCS&Nなどに数本のギターを製作しており、このギターはライのアルバム「ジャズ」でも使用されている)。そのギターがもとになり、パラセティック・ピックアップを搭載したライ・クーダーモデルが誕生したという逸話がある。(現在のタカミネの象徴ともなっているヘッドスタイルは、このギターをモデルにしたとも言われている。)

その後ロサンジェルスのレコーディング・スタジオで、名盤「バップ・ティル・ユア・ドロップ」の録音に立ち会ったロイドバッグ氏は、このライクーダーモデルの音に衝撃を受け、これを機にバッグス氏はギター製作からピックアップ製作の道へ転換したと同社のホームページの冒頭でも語られている。それから約30年、我々は彼の協力を得てマグネット・ピックアップ「Tri-Ax」を発表した。バッグス氏はたいへん気さくで、温厚でフレンドリーな方である。「お互いが反対方向に、おおきな半円を描きつつ同心円の頂点で出会ったのだ」と話してくれた。

人の縁というものはおもしろいものである。

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木材の比重について

面取り担当のドナルド・クラウンです。

面取りしながら使用されている材料の樹種によって「この材のギターは重い」とか「この材のギター軽いなぁ」と思う事がよくあります。機種により材の厚さを変えており、使用量が異るため一概に重い・軽いは言えませんが、オバンコールやニューハカランダを使用したギターは比較的重く感じます。そこで、各樹種の比重を調べてみました。

下記の値は含水率15%時の平均の比重です。

コクタン             0.98
ブラジリアンローズウッド   0.98
ブビンガ              0.94
ローズウッド           0.85
オバンコール           0.74
サペリ                0.65
マホガニー               0.53
スプルース                   0.47
参考までに
ヒノキ                     0.41
スギ                      0.38
リグナムバイダ            1.24  (最も重い材)
バルサ                   0.10  (最も軽い材)

(引用文献 平井信二 監修:技術シリーズ 木工,p16,浅倉書店,1979)

残念ながら僕の調べた資料では、米杉、ハワイアンコア、ニューハカランダ等の数値がありませんでしたが、ネットで検索してみると簡単に木材の比重を知ることができますので興味のある方は検索してみてください。

木材の空隙を取り除いた部分の細胞壁の比重は樹種に大差なく大体1.50と言われています。上記の比重は重量を空隙などを含んだその容積で割った値なので材により差が生じます。木材の中に空隙が多いと比重が小さく、隙間が少ないと比重が大きくなります。木材の比重は含まれている水分の割合(含水率)によって異なり、年輪の幅などによっても同一樹種でもばらつきがあるようです。

日本家屋によく使われるヒノキ・スギと比べると、ギターの材料は比重が大きいですね。

(参考文献 平井信二 監修:技術シリーズ 木工,浅倉書店,1979)

ドナルド・クラウン

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